2010年11月アーカイブ

物事には現実の側面と理論などの学問の側面が有ります。
例えば音楽を例に話すと

  1. 和声学、楽典・・など理論としての学問の側面
  2. 実際に奏でる技術や聞く楽しみと言った現実の側面

もう少し簡単に言うと机上の勉強と実際に奏で感じる勉強といったぐわいに二つの側面が有ります。
この二つは一体のもでなければなりません。

机上の理論は本を丸暗記すればテストなどには答えることが出来ますが感動的な実際に奏でることとは意味が全く違います。
しかし実際に奏でるにはたゆまぬ訓練の積重ねと忍耐、時間が必要です。

これと同じような事が家具や家作りにも言えます。
私はどちらもバランスの取れた状態が最善と思います。

しかし現代は机上の理論が勝ちすぎてそのバランスを失っているようです。
実際に作る技術や経験を経た者の意見より学者の意見の方が重用される傾向が有ります。
そのため理屈ばかりをこねる人が多くみんなで学者気取でいるように思えてなりません。
政治を見ても評論家、コメンテーター・・・などの学者が好き勝手言い放題。

それを象徴するかのようなテレビ番組「アインシタインの目」「ためしてガッテン」・・などがあります。
映像で見せる科学ととしての娯楽番組としては楽しいかもしれませんが所詮、現時点での学者の一見解にすぎません、机上の理論は時を経てどんどん変わります。
しかし、森羅万象、自然の法則は変わることがありません。
最もらしく見せようとテレビが作るため一般視聴者は鵜呑みにしてるケースが多いようで気になります。

これでは口先ばかりの人間ばかり多くなり、真実の実態がぼやけて見えなくなるようで危険を感じます。

先日、冬用の肌着を探しに店を訪ねましたが発熱、サーモグラフィーがナンチャラ、カンチャラト書かれた科学的理屈ばかりアピールしていました。
このような説明のモノに限ってちっとも暖かくありません。
私は若い頃、登山をしていましたので冬山には薄いウールの下着が一番、その下にメッシュの網シャツを着ていました。
これも実際に経験したことから学んだことです。

ネットで探せばやはり同じような経験をした者の作った下着が売っていました。
でも私にはとても高かったので手が出ませんでしたが、お店は安い物ばかり置かずに本当にいいものもおいてほしいものです。
たくさんの店がいいものも置くようになればいいものも買い易い価格になると思うのです。
 

木の反りとネジレ

 

sori.jpg

 

木で家具を作る場合の厄介なモノがき反りやネジレがあります。

 絵は少々オーバーに描いていますが乾燥のやり方によっては絵のようにもなってしまいます。

一見、真直ぐに見える板も厳密にはすべて木材は反りやネジレと言った特有の癖を持っています。

木製で家具をデザインする場合はこの特性を考慮してデザイしなければなりません。
この特性は少し厄介にも思えますが
実はこれが合板などにない木製の強度を作り出しますになります。hako.jpg

例えば図のように箱にした時、板はネジレたくてもネジレる事が出来ません。
この時、木の癖は消えて矢印のように内側に力だけが残り箱全体の強度を作ります。

この強度がどれくらのものかは樹種、木の乾燥状態、部位などにより異なるため知識として得るには経験と技術が必要です。

木材の癖を取り除いた合板ではこの強度は作り出せません。

木材で構造物(住宅、家具)をデザインする場合はこの知識は重要な基礎知識となります。

この知識は机上の理論では得ることは出来ません。
木を切ったり、削ったり、長い年月の観察・・と言った経験が必要で理屈では解決だきません。

現存する昔の建物や家具を見るとこの癖の計算が見事にされていて感心してしまいます。
それに比べると現在のものはそうした知識や経験を無視し理屈だけで作る傾向が有ります。

一見同じように見える物も使ってみればすぐに違いは出てきます。

バーチ材

 

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バーチ材(白樺)を使った本棚です。
 北欧では木材は豊富なのですがその種類はあまり多くありません。

 

パイン材(松)

スプルース(もみの木)

バーチ(白樺)などがほとんどです。

中でも白樺は太く育ちます、ヨーロッパでは高級素材として扱われ木質は硬く白いのが特徴でハードメープルに一見似ています。

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パイン材に白塗装

 

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白塗装(拭きとり)

水性の塗料を塗り乾燥しないうちにウエスなどで拭き取れば木目が出る色塗装になります。

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子供の頃育った家に古めかしい大きな机が有りました。

その机が今でも頭の中に残っていいて家具を作るように成ってからはなおさら強く印象に残っています。

誰がどの様に作ったかは分かりませんが現代のような進んだ道具のない時代にずいぶん時間がかかったと思います、とにかく丹精を込めて作ってことは確かでしょう。

そのデスクを思い出しながらデザインしてみました。

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ネジ用のワゴン

 

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オーダー家具を作るようになりネジを使うケースが良く有ります。
最近はインパクトドライバーという便利なものが有り重宝しています。

 

ただ使うネジとドライバービットが次々増えて困ります。

そこで端材を使ってネジ用のワゴンを作って使っています。

これのおかげで都度ネジを捜し回らなくて済みますしどこにでも運べて便利です。

6mの本棚

 

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ディスプレー用の店舗什器

 

中央羽目板部分にLEDの店名が付くそうです。

輸送や搬入のため組立式にし2m×3ブロックにしました。

苦労した点は中央の羽目板を6mの横方向に連続させなければならず、羽目板の幅が微妙に均一でないため0.5mmの誤差は60枚もあれば30mmの狂いが出ます。

上手く合わせるのには少し手を焼きました。

また、縦の仕切りが切れているため強度の確保に気を配りました。

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ADSLや光ケーブルのおかげで月の利用料金は高いけど電話代がかからんサービスがある。

このせいか営業の電話が毎日ひつこく掛かってきてかなわん!
おなじところから断っても、断っても違う奴から電話してきよる。

会社から電話しろと言われてしとるんやろうけど・・・・・
給料貰うだけの輩は人が迷惑していても平気なのか???嘆かわしいことやね

「もっと誇りの持てる仕事に着け」・・・・

夢がなさすぎるぞ!!!

今日の朝NHKのニュースでレストランや居酒屋で無料のメニューをだしている特集をやっていた。
不景気の影響か客足を掴むため一部無料にして客を呼び込み利益のある物で稼ぐ手法ですね???

時代の流れと片付けてしまえばそれまでですが最近このような手法が多いことに私の商売人魂はとても嘆いています。
そもそも苦労して作ったものを無料で提供することは私に言わせれば馬鹿を飛び越えて犯罪のように思えます。
無料で人をたぶらかし、その分を他に上乗せすることは客をこの上なく馬鹿にする「いやらしく、いかがわしい商売」と言えます。
無料で提供された素材を日夜真剣に作っている人たちの事を考えると悲しくなります。

このような事を考える輩はお金万能主義の守銭奴の仕業です。

人からお金をいただくなら、もっと自分の知恵を絞りお客に魅力ある物を提供することを考える事が正常な商売人の考えや思う!
「チョットは人の迷惑考えろ馬鹿!!」

 

2009_0124_01.jpg

 

総チェリー材作りのTVボード

ブラックチェリーは硬く色が赤く過年変化するのが特徴です。

木材そのものも高価ですが作り方が木の削り出しからやらなければならず制作費もかかります。

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側板の縦のラインを強調しリビング使用にデザインしてみました。

 

見た目だけでなく強度、実用性も優れています。

パイン材の節のない部位(辺材)を使用して作ってみました。

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CADについて

CAD(設計作図ソフト)なるもを知っていますか?
Web上でデザイン情報のやりとりには最近では書かせないツールなっています。

ここらでCADについて少し触れておきます。

出始め頃、新しいモン好きの性格で早速2DCADを購入しました。
時間のかかる作図の苦手な私には、すぐ消せて書き直せるこの道具は夢のような出来事で
「なんとまー便利なもんやなー」と関心にました。
おまけに大きなA1版でなくA4用紙に書き込め持ち運び安く、イイトコずくめでした。

現在では有料、無料いろいろあってそれぞれ一長一短です、ただ言えることは無料にこしたことはありません。
私が使い始めた頃はきっとなかったと思いますがJWCADという無料のソフトが有り少し試してみましたが十分使えると思います。

私の使っているソフトはVectorWorks3D(有料)です、当初は組立図の作成にだけ使用していましたが現在は主にこれで作図しています。
但しモノ作りの観点からは2DCADの方がいいと思います。

2Dがいいと言いながら自分は3Dを使っている矛盾があるようですがプレゼン機能が豊富なためWeb上で一般の方のやりとりにはいいからです。

  • 良い点はお客さんとのコミニケーションのためにのプレゼン作りには良い。
  • 悪い点はCADとしての本来の機能が単純化出来ていないため作図、や編集が少しややこしいこと、余分な時間、手間がかかる。

残念なことに最近のCADはPCに強くなければなんのことかさっぱり分からんことが多いのでPCの基本はおさえておいた方が良いようです。
必要以上に難しく考えずトライすれば案外簡単です、全くパソコン音痴の私の家内も見よう見まねでCADを使っています。
 

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----作者紹介----


三谷 正昭
1953年3月大阪生まれ
-職業-
本棚、家具等の デザインと製作販売
㈱ONE&ALL代表
-好きなこと-
魚釣り、歩くこと、サイクリング、 仕事
-得意なこと-
壁面にピッタリの本棚やキャビネット作り
-ごあいさつ-
家具作り・身近な出来事を通して「ふっ!]と感じたことを勝手気ままに綴っています。

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