2010年12月アーカイブ

2010年も最終日

今年も最後の年となりました。

家具を作らせていただいた方、ブログを見ていただいた方、ありがとうございました。

来年もまた家具作りに邁進いたすつもりですのでよろしくお願い致します。

坂の上の雲

 

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まだ国は貧しく人の心が重要だった頃の「人の情」を感じさせるドラマで楽しみに見ています。

 

 主題歌のCDを珍しく買いました。

歌っている歌手の日本語がいただけなかったけど今回から日本人の歌手にいつの間にか変わっている。

やっぱり日本語は日本人の方が気持ちいいね。

Finlandの冬とXmas

 

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Finlandの知人から送られてきた写真、自宅前の景色だそうです。

 

あまり綺麗ので紹介したくなり乗せました。

冬は早く日が陰りますが真っ暗になるまでの間、長い時間をかけて写真にあるようなインクブルーの時間があります。

このブルーは日本ではけっして見られないものです。
私が行ったFinlandは航空券が安くなる冬が多くFinlandと言えばこのような光景を頭に思い浮かべます。
私はこのブルーが大好きです。

またFinlandのXmasはこの写真が示すようなとても物静かで幻想的なイメージです。

感覚の目と実際の目

モノ作りだけに限らず何事も目だけに頼っていいては物事の実態は案外見えてきません。

例えば先日も話したように家具作りに関する木材の水分などは目では見えません、含水率を測る計測器などもありますが長年木をよく見ていれば密度、重さ、触感でおおかたの水分はわかるようになります。

こうした感覚はモノ作りにはとても重要でこの感覚の目とも言うべきモノを日々培っておく必要があります。
この感覚の目は本来誰もが生まれつき持っているように思いますが実際の目に映るものだけしか見ようとしない場合はこの感覚の目はどんどん失われていきます。

しかし昨今の流れとして見えないものを映像などを駆使して無理やり見えるようさせようと努力する傾向があります。
私はこの努力は向けるほこ先を勘違いしているように思います、映像などで見せるようにすればするほど実態を捉える人間本来の感覚の目は退化し想像力はなくなり、真実を捉えられない人間を増やすだけのように思います。

見える情報だけにに頼っていては実態を捉える能力を衰退させてしまい、結果物事の実態について見えないようになってしまいます。

カーナビなどはそのいい例で頼っていいては頭の中に地図を描けなくなると思います。
これは単に地図が頭に描けないだけにとどまらず、その他全ての想像力低下をまねきます。
確かに一部には便利な面もありますが失うモノを考えるとあまり得とは思えません。

最近、人と話をしていて感じることは時々、この感覚の目を閉じて実際の目だけで物事を話す人が多くなっています。
オーダーメイドで家具などを作る場合は完成後なら実際のモノを目にすることが出来ますが作る前は見ることが出来ません、デザイン図を駆使して説明に努めますが上手く理解できる人とそうでない人がいますそんな場合はとても苦労をします。
中には全く感覚の目を閉じて理解しようとしない方がたまにおられ説明を断念するケースもあります。

木材は乾燥された状態で販売されていますが乾燥方法には人工乾燥と自然乾燥とがあります。

ホームセンターなどで販売されているものはおおかた人工乾燥されたものですが多くは建築用に製材乾燥されています。
しかし木の含水率はなかなか見ることが出来ません。
同じように見える木材も乾燥度により接着剤の効きやアバレは大きく違ってきます。

この乾燥度合いが家具を作る場合の基本要素で最も重要な部分でもあります。

建築用の木材は少し乾燥が甘く15†18%程度が多いようです、ネジ釘を多く使う建築ではこれでも良いのですがこの伸縮やアバレを考えると家具作りにはでは水分が多すぎます。
10†12%程度が私の経験からは家具に適してると考えます。
もちろんこの状態でも木の反り、伸縮はあります、でも空気の湿度を考えるとこのくらいが比較的木材の特性を押さえてくれます。

乾燥状態がいい加減な木材で家具を作るとまともな物はなかなか出来ません。
一般ホームセンターで販売されている木材は建築用がほとんどで家具用に乾燥されたものは少ないようです。
このような木材を使って作ってみたが後で反ったり、曲がってり、ハズレてりと問題が出てくるのは木材の乾燥状態によるものが多いようです。

こうした木材の乾燥に関する特性を知らずにみんな同じように考えている人は多いようですが家具などを作る場合はその違いを知るべきです。

木工ボンドと水分

木工接着剤について

一般的にホームセンターなどで販売されてる木工ボンドは酢ビ系接着剤(酢酸ビニル)がほとんどです。
乾くと透明になり粘着力があり使いやすいものですが一般的には水分に弱いとされています。

木工ボンドと言っても実は数百種類もありそのなかの酢ビは一つにすぎません。
用途により使い分けが必要ですが、それにはそれぞれの接着剤の特性を掌握して接着方法を研究する必要があります。

フィンランドでは集成材工場をよく見学に行きましたが接着剤の取扱いは鍵のかかった別室を設け管理し何を使っているかは企業秘密で見せても、教えてももらえませんでした。
それが示すように木工における接着剤の重要度はとても高いのです。

接着剤は水分に強い物、そうでない物いろいろですが大小の差こそあれ水分により劣化します。
木は常に水分を保有しています、その水分が何年もの長時間さらされることにより接着剤が劣化してきます。
完全に劣化すれば接着は外れてしまいます。
よく家具のプリント合板がめくれている事がありますが接着剤の過年劣化によるものです。

このような木工ボンドと水分の関係を知り加工技術やデザインに反映させて作ることは家具作りには欠かせません。

 

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フィンランドの白樺は日本のものより太く大きいい

 

それを使って花台を作ってみました。

デキはナカナカ良いと思う
3本脚に微妙なテーパーを付けることで安定性を付けました。

HPで販売してるのでぜひ買って見てください。(今なら安い)

自作集成材接着機

 

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テーブルの脚を接着集成しているところです。

 

チョット接着するのであればここまでする必要は無いと思いますが後々剥がれないようにするにはそれなりの技術と経験が必要です。
一般的に集成材を作る場合は1平方センチメートルあたり7kg、すなわち10cm×10cmのモノを着ける場合700kgの力と接着力強い接着剤が必要です。

画像の油圧ジャッキは4t×2計8トンの力を持っています。
これで30分†60分加圧します、これでテーブルの脚の材用が出来ます。

ここまでやらなくても・・・・
と思われるかもしれませんが木材は水分を常に保有しているのでその水分が年月とともに接着材を劣化させます、これにより接着面は外れる事があります。

まだ家具をデザインしはじめの頃このような問題で不良品を作ってしまった苦い経験があります。

この経験から試行錯誤の結果、自分で作った集成テーブルと油圧ジャッキシステムです。
これにより接着ミスはなくなりました。

禁煙

 

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一度タバコをやめようと思い禁煙してみたのですが二ヶ月であえなく挫折
その後、キセルなら恥ずかしいから外に持ってい行ってまで吸わないだろうと思い、紙巻用のタバコとキセルに切り替えた。

 

ところが、これがふつうのタバコよりズーとうまい。
おまけに一袋で2週間以上持つため経済的、2,3時間吸わなくても平気になったけど・・・
まだ当分禁煙は出来そうにないようです。 

 

言論の自由

自由と言う響きには何か絶対正義があるように聞こえますが好き勝手言いたい放題は人の間に争いを招くことが多いようです。

人との接触をせず、ひとりで生きているのあればは好き勝手に言いたい放題も何ら他人に迷惑は加かららないのでいいのですがテレビ、メディアなど一方的で反論の出来ない状況で「言論の自由」と好き勝手言いたい放題はいかがなものか・・・

メディアなどはそれをあおっているように思えて嫌な気分によくなります。

今「ウィキリークス」で暴露されている外交文書なども暴露する奴、バレないからと暴言を言いたい放題の奴もどっちもどっちで人として美しさにかけると思う。

物事には様々な見解の角度、様々な人の考えが存在することを考えるといたずらに人間関係をかき回して楽しんでいるようでいやらしい根性を感じるのは私だけかな???

誰しも心の奥底まで土足で踏み込まれることの好きな奴はおらんと思う。
見ないように、気づかないようにすることも人との付き合いを良好に保つ大事な気配りと思います。

メディアの暴走は止まるところを知りません、このままでは人はやがて三猿「見猿」「言わ猿」「聞か猿」を決め込み、良い人間関係は無くなっていくようで怖い。

良い人間関係は作り、築かれる物で裸で自然のままでは出来ません。
「言論の自由」と「好き勝手言いたい放題」は分別すべきと思う。
妙なアメリカのマネは日本人としてしたくない。

 

事務所の水槽

 

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水槽の中にテトラやエビ100匹ぐらいいます。

 

水草もあまり手入れをしていないのですが上手く育っているようです。

こんな水槽の中も中に居る生き物には宇宙なのかもしれません。

毎朝見てお茶を飲んでから仕事にかかります。

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----作者紹介----


三谷 正昭
1953年3月大阪生まれ
-職業-
本棚、家具等の デザインと製作販売
㈱ONE&ALL代表
-好きなこと-
魚釣り、歩くこと、サイクリング、 仕事
-得意なこと-
壁面にピッタリの本棚やキャビネット作り
-ごあいさつ-
家具作り・身近な出来事を通して「ふっ!]と感じたことを勝手気ままに綴っています。

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