引出し加工(アウトセット)スライドレールなし

 

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アウトセットとは側板に対して表板が外側にかぶるデザインのこと。

 

久しぶりにスライドレールがない引出しの注文が入った。

レールはそもそもザラザラですべらん合板の引出しを滑るように開発されたもの

木の場合は下手に作ると滑らんけど丁寧に上手く作れば滑るようになる。

作り手それぞれにやり方は違うけどやっぱり経験が浅いとマトモなもんはでけん。

 

 

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・サンダー掛けは必ず引き出しの運動方向にかける。

・桟木の取付は捨て板などで必ず正確に裁断したゲージを作り桟木を取付ける(ボンドとネジかネイラー)
ゲージ精度が甘ければ目地が不揃いになって出来は不細工になる。

全く見えない部分やけどこれ手を抜くと引出しはガクガクして出てくる
反対にきっちりやるとレールよりスムーズになる。

但し時間と手間はかかる。

 2012_0314_06.jpg

 目地とは隙間のこと

この隙間をどれくらに持ってくるかが経験の最も必要なところ

この場合は引き出しの高さ125mmで3mmにした。

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 引出し箱の裏

先板、前板と側板の接点をフラットでなく0.5mm段差を作る

こうすることでスムーズに出し入れできる。

この後、ビーズWAXを塗って完成

 

 

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----作者紹介----


三谷 正昭
1953年3月大阪生まれ
-職業-
本棚、家具等の デザインと製作販売
㈱ONE&ALL代表
-好きなこと-
魚釣り、歩くこと、サイクリング、 仕事
-得意なこと-
壁面にピッタリの本棚やキャビネット作り
-ごあいさつ-
家具作り・身近な出来事を通して「ふっ!]と感じたことを勝手気ままに綴っています。

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