木材のお話の最近のブログ記事

木材は紙になります・・・・若い人達ではわからんかもしれないが、その昔は喫茶店でアイスコーヒーを頼むと薄い紙に入ったストローがついてくる、ストローを出すとき、この紙をしごいて縮め、それにストローで水を掛けると、ゲジゲジのように動いて伸びて復元してくるのを楽しんだ人は沢山いるはず。

この原理と同じことで木材の凹みの補修をすることは、木工や家具屋さんの間では一般常識です。

家具屋では運送上の事故でできた凹みは、この方法で補修してから納品していました。

最近は家具屋は納品しなくなり運送屋が代わりに納品しますが・・・・運送上の凹みがあっても事故扱い返品が面倒で「じっと我慢しているケース」も多いかも??と思い・・・この動画を取りました。

使っていて自分で凹ませた時も有効と思います。

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 朝8:00に集成材の材料が入荷

4t車が入ってくる時に道路の曲がり角で車輪を落として大変な事態になリました。

丁度、その時に下水工事のためユンボを運んできたので、大きな車でスタックした材料を積んだ4t車を救出して事なきを得た・・

「ホッとした!」

その後、フォークリフトで降ろしました。

それにしても私が車輪が落ちるから切り返しを、やり直したほうが良いと言ったのですが・・・・・「勢いで大丈夫でしょう」と運ちゃんは言ってスタックして運ちゃん「真っ青」

私も運転手が言うなら・・・と判断を委ねたのが間違いだった。

しかし、トラック運転手も技術いろいろですね!

これからは道路で降ろしたほうが良いかも知らません。

今日から下水配管工事が始まります。 

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当社の既成品の中にスノコ状のストーレと言う、もう35年位続いているロングセラーの棚があります。

岡山に来ても注文は続いています。

15年位前までは北欧フィンランドで製作したものを国内流通を通じて販売していました。

当時、ヒット商品だったので現在も使われている方は多いのです。

6年ほど前に流通への卸販売をやめたので追加のお客さんのために現在は特別に国内にのホームセンターで1X4の材料を都度調達して作り続けています。

ホームセンターで売られている材料は全てが使えるわけでなく全体の5~10%しか使えません、時にはまったく使えないバンドルもあります。

大阪では近くにホームセンターが5~6軒あったので数軒ハシゴして良い材料を選別して作っていました。

でも津山では2~3軒しかホームセンターは無く・・・品揃えも大阪ほどではありません。

今日までは、なんとか合格材料を入手できたが・・・今後が少し不安です。

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 集成材の在庫が無くなりかけていたので発注しました。

以前からお世話になっている材料屋さんは仕事が速い・・・

昨日TELで注文したら今日の朝に到着です。

岡山では初の材料入荷です。

4t車のチャーターをお願いしたが10t車で来たので道路側で荷降ろしとなった。

材料屋さん云わく、「最近は4t車チャーターすると4tは積まなくなってきている、以前だと問題無く集成材のバンドルが4山半積んでいた、実態は5t以上積んでいたのに」最近は運転手が拒否するらしい。

確かに世間では積載量もうるさくなっている。

コレも時代とあきらめねばならないのだろう。

更に運送屋は言う

「4tでも最近は2.8~3tまでしか積めません」というが・・・・・

でも利用者としては言いたい。

それなら4t車と言わず2トン半とか3t車と言うべきと思う、料金は以前からの4t車と同じで積込みは3tなのではおかしいと思う。

その場合は3t車と言うべきなのでは??

そんな訳で4t車は強気だけれど・・・・それに比べ10t車は余っているみたいで、そんなセコいことは言わないのです。

材料の歩留まり

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木材に限らず材料寸法の基準になっている呼び方に3X6(サブロク)とか3X8(サンパチ)とかがあります。

30cmを1として900mm=3 1800mm=6 2400mm=8

1800は300では割れますが400は割り切れない。

でも2400は400でも300でも割り切れる

このようにして極力材料の無駄を切り詰める事を歩留まりと言います。

例えば50cmだと、どうでしょうか?

どちらの板でも余りが多く発生します。

歩留まりが悪い寸法になります。

家具に限らず、こうした歩留まりを意識しておくと、無駄の少ない良い物が出来ます。

※禁煙8日目 うっグッ!

 

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 先日も話しましたが、節なしのパイン集成材が、ついに在庫切れとなりました。

 

今月いっぱい持つかなと思っていましたが、ドッコイ半ばで、現在の受注残でなくなりました。

思ったより早かった。

アレヨアレヨ見てる間に無くなってしまいました。

次回の入荷予定はありませんので一旦販売を中止します。

板目のフィンガージョイントなら買うこと出来るのですが・・・柾目と違い不細工だしな。

まっ!しょうがない

コレで5件分・・それにしても多いな~

節なしパイン集成材

 

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去年の12月頃から節なしパイン材の入荷が思うように行かない。

 

いつも注文してる材料屋さんがついに「入荷の見込みが立ちません」とギブアップしました。

これを受けてHPでの節なし材を使っているページで「在庫無くなり次第、一旦販売停止」を案内しました。

皮肉なもので、となると節なし集成材に注文が集中してバンドルで2山半あった在庫が見る間に減ってきています。

このままだと4月中は、もたないと思う。

 通常は節あり集成材が7割で節なしは3割り程度、それが3月は逆転しています。

なんでかな????

節なしフィンガージョイントは節あり横接ぎ材と比べると等級は下がります。

簡単に云うと節無し材の方が安いのです。

一般の方は節なしの方が高い物と勘違いしているのかもしれませんね?

そこで節無し材について説明してみます。

パインは節のあるのが特徴です、横接ぎ集成材を作るときに工場ではたくさんの端材が出ます、これを集めて節を取り、縦に継いで節無し集成材が出来ます,これが貯まると専門の買取業者に集成材工場は販売しています。

このように副産物のため量もたくさんできるわけではありません。

また、このことから私達にすれば節なし集成材はランクの低いものとして認識していました。

経年変色はパッチワークみたいだし、木の癖を取っているので強度は劣ります。

でも日本の大工さんには木の癖を取り除いているので加工しやすいことから受けがよく、今では節なし材を副産物でなく主流で輸入しています。

でも需要があるので入手先を探してみようかな?

18mのトレーラー

 

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今朝10:00頃、集成材が入荷した。

 

イキナリです

トレーラーになるかも??とは聞いていましたが・・・・・

荷降ろし中にリフトの電池切れすると困るので前日に済ませておく必要あり、なので

材料屋さんには入荷日はくれぐれも前もって連絡ちょうだいねと・・・・

念押ししといたのにな~

40フィートコンテナより長い!!!!

まっ!リフトは間に合ったので良かったけれど・・

ウチの材料屋さん、よくこれ有るんです。

集成材の入荷

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朝に 注文していた集成材が入荷した。

全部で5バンドル注文しましたが、その内節なしパイン3/8が1バンドル未入荷でした。

最近「節なし材」の注文も、そこそこ多くなってる。

未入荷の分は入り次第送ってくれるとのことですが「何日」とは聞いていない。

節なし材は集成材としてはワンランク落ちるのだが建築関係では節の無い分加工が楽なので需要が多いのかな?

木のネジレ

 

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木は成長する過程で上に伸びる時ネジレながら伸びていきます。

 

これは強い風が吹けば枝に着いた葉はヨットの帆のように風をまともに受けます。
この時、木はネジレてしなることで上手く風を逃し倒れたり、折れたりしることから身を守っています。

木材を扱う場合この特性をよく知ることはデザインをする上でとても重要です。

この事が至る所でデザインの邪魔をしたり障害となります。

但しこの邪魔者が構造物の強度を作るためとても重要な働きします。

この新羅万象の摂理を逆らうのでなく上手く利用できた時は木工デザインをする上で最大に面白い事なのです。

木材は乾燥された状態で販売されていますが乾燥方法には人工乾燥と自然乾燥とがあります。

ホームセンターなどで販売されているものはおおかた人工乾燥されたものですが多くは建築用に製材乾燥されています。
しかし木の含水率はなかなか見ることが出来ません。
同じように見える木材も乾燥度により接着剤の効きやアバレは大きく違ってきます。

この乾燥度合いが家具を作る場合の基本要素で最も重要な部分でもあります。

建築用の木材は少し乾燥が甘く15†18%程度が多いようです、ネジ釘を多く使う建築ではこれでも良いのですがこの伸縮やアバレを考えると家具作りにはでは水分が多すぎます。
10†12%程度が私の経験からは家具に適してると考えます。
もちろんこの状態でも木の反り、伸縮はあります、でも空気の湿度を考えるとこのくらいが比較的木材の特性を押さえてくれます。

乾燥状態がいい加減な木材で家具を作るとまともな物はなかなか出来ません。
一般ホームセンターで販売されている木材は建築用がほとんどで家具用に乾燥されたものは少ないようです。
このような木材を使って作ってみたが後で反ったり、曲がってり、ハズレてりと問題が出てくるのは木材の乾燥状態によるものが多いようです。

こうした木材の乾燥に関する特性を知らずにみんな同じように考えている人は多いようですが家具などを作る場合はその違いを知るべきです。

木工ボンドと水分

木工接着剤について

一般的にホームセンターなどで販売されてる木工ボンドは酢ビ系接着剤(酢酸ビニル)がほとんどです。
乾くと透明になり粘着力があり使いやすいものですが一般的には水分に弱いとされています。

木工ボンドと言っても実は数百種類もありそのなかの酢ビは一つにすぎません。
用途により使い分けが必要ですが、それにはそれぞれの接着剤の特性を掌握して接着方法を研究する必要があります。

フィンランドでは集成材工場をよく見学に行きましたが接着剤の取扱いは鍵のかかった別室を設け管理し何を使っているかは企業秘密で見せても、教えてももらえませんでした。
それが示すように木工における接着剤の重要度はとても高いのです。

接着剤は水分に強い物、そうでない物いろいろですが大小の差こそあれ水分により劣化します。
木は常に水分を保有しています、その水分が何年もの長時間さらされることにより接着剤が劣化してきます。
完全に劣化すれば接着は外れてしまいます。
よく家具のプリント合板がめくれている事がありますが接着剤の過年劣化によるものです。

このような木工ボンドと水分の関係を知り加工技術やデザインに反映させて作ることは家具作りには欠かせません。

 

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木には表と裏がありそれぞれ性質が異なります。

 表は裏より年輪の密度が高く裏に比べ収縮率が大きい。

デザインにはこの性質をよく理解する必要があります。
精度に関わる部分で知らずに反対に取付けば問題が発生します。

 

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画像はわかりやすく少々オーバーに描いています。

木の乾燥状態にも左右されますので一概には言えませんが基本的には木表側に少しわん曲しながら横方向は収縮います。

これに対し縦方向はあまり収縮しません。

 

 

パイン材

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 パイン材の画像です。(フィンランドの夏の風景)

手前の木がパインの木シベリア、北欧、カナダ北部比較的北の地方の赤松です。

フィンランド語でMänty(マンテュ) 後ろの背景は湖

日本ではレッドパインなどと呼ばれ親しまれています。

この木で直径20†25cmぐらいかなー、北欧ではこのくらいの太さが一般的です。
冬が厳しい国ですのであまり太くなりません、そのため年輪が詰まっていて比重が重い。

ご覧のように真っ直ぐ生えています、これが建築や家具などの材料に都合が良いのです。

フィンランドでは建築、家具様々なところで活躍しています。

とにかくフィンランド人はこの木を無駄なく使っていることには感心します。

例えば節が多く細い上部は集成材にしパネルにします、木の皮のついた部分はサウナに皮や枝は合板、または燃料にとすてるところなしです。

フィンランドの家に行くと必この木の香りがします。(空気は最高にうまい)

今日は雨降り

2010_0306_27.jpg今日は朝から雨がしとしと降っています。

本日はテーブルを作る予定ですがこんな日は少し気を使います。

 

 

 写真はパイン集成材の束(工場内)一番上の板が反っているのがわかる?

雨で湿度が上がると空気に接する面は湿気を含み伸びようとしますが下の面は空気と触れる面が少ないため同じように伸びることが出来ず反っています。

ほって置くともとに戻ったり
乾燥した日は逆に反ります。

まるで生きてるみたいです。

 

 

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----作者紹介----


三谷 正昭
1953年3月大阪生まれ
-職業-
本棚、家具等の デザインと製作販売
㈱ONE&ALL代表
-好きなこと-
魚釣り、歩くこと、サイクリング、 仕事
-得意なこと-
壁面にピッタリの本棚やキャビネット作り
-ごあいさつ-
家具作り・身近な出来事を通して「ふっ!]と感じたことを勝手気ままに綴っています。

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