塗装の最近のブログ記事

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 テーブルなど輪染みや傷に強いとされている塗料にウレタン塗装があります。

輪染みなどを敬遠される方には2液性ウレタンを天板トップにだけ塗装することをおすすめしています。

ウレタン塗装にも大きく分けて2種類あり、一般的家具には1液性ウレタンを使用しますがより強い塗膜の2液性ウレタンがあります。

2液性ウレタンは車にも使いますが家具用は水性タイプです。

アサヒペンが2液性ウレタンを出していると聞いて試しに使ってみることにした。

特徴は小分けで買えることです。

毎日するわけでもないのでチョットづつ使えるのは良い、おまけに混ぜカップやゴミ取りストレーナーも付属していてとても良いです。

チョット値段は高めです。

300mlを買いましたが半分で約2平方メートル2回塗りができました。

塗膜もしっかりしている感じです。

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水性ウレタンをレコードキャビネットの天板トップにコーティングしました。

写真は光の加減でツルツルに見えますが実際はもう少しマットな仕上がりです。

つや消し・ツヤあり・半ツヤと言った塗料がありますが、実際には塗料は同じもので塗料の中に混ぜる微粒子粉末の量ににより、つや消し・半ツヤ・艶有りなどに分けられます。

微粒子粉末が入ったものは、塗装が乾燥した時の表面に凸凹が生まれ光に乱反射で艶を消します。

これに対し微粒子粉末が入ってないものは凸凹がなくなり光の正反射でツルツルに見えます。

私は個人的には木材の感触を活かすためにはオイルなどの浸透型塗料がマットな仕上がりで良いと思いますが、テーブルなど傷、コップの輪染み・・などの保護と言った観点からは弱いのです。

それも「味」と見る人は、直ぐに拭き取るなどのメンテナンスをキチッとすれば経年と共に徐々に表面に水垢・空気中の微粉末・・などで目が詰まってきます。

昔は寿司屋のカウンターは米ぬかを刷り込んで目止めして、業務用に耐えるカウンターにしていました。

これを目止めといいます、これが勧めば輪染みなどは出来にくくなります。

でも・・こうした手間が面倒な場合は・・天板のトップにだけウレタン、ラッカー・WAX・・などでコーティングすることをおすすめします。

これのコツは至って簡単です。

一回目は水で薄めずにザーッと薄く塗る、場合によってはウエス等で乾燥前に拭き取ります。

こうしてなるべく早く乾燥させます、水性塗料は乾燥後は目が起きて来て表面がザラザラになります。

これを#240 #320程度のペーパーで軽く撫ぜてザラザラを取り滑らかにします。

油性の場合は目起きは、あまり出ませんのでこの工程が省けます。

これで塗装下地ができて、その後2度塗り。仕上げ塗りをして完成です。

上塗りは丁寧に塗り込む・・と言った考えは捨てて・・水平の面に対して塗料を乗せる感じでやればうまくいきます。

多少乱暴に塗っても刷毛目や気泡は乾燥時間とともに消えていきます。

重要なコツは縦のコバ面にタレた塗料をウエス等で乾燥しない内に丁寧に拭き取ることです。

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 画像は2階の塗装場の様子です。

2階では完成品の撮影や塗装、出荷作業をしていますがココのところウレタン塗装が続いています。

ウチでは塗装は奥さんが担当してくれていますがオイル塗装だけでウレタン塗装が手間と難しさからやってもらえません。

なので私がやっているのですが・・・量が多くココ4日程、塗装ばかりで飽きてきました。

二度塗りしているのですが水性ウレタンは目起きするにで乾燥してからペーパー掛けして、その後上塗りします。

外は雪です。

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10月8日にウレタンの塗装をしたminiテーブルを7週間、毎日使ってい見た結果、写真の通りです。

カップの輪染みは沢山付いています。

あえて全く拭いたりしませんでした。

毎朝飲むコーヒーカップは暑く、輪染みなども出来やすい。

恐る恐る濡れ布巾で拭いてみた。

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結果、輪染み汚れは綺麗に落ちました。

ウレタン塗膜が効いています。

今回2回と3回塗りをテストしました。

やっぱり3回塗りの方が塗膜はしっかりしているようです。

コレは1液性のウレタン塗装ですが2液性のものはもっと塗膜が強いから、より安心できる。

今回のテストで思ったことはテーブル等の天板トップにはウレタン塗装をしたほうが良いのでは無いかということです。

今後、希望される方にはウレタン塗装オプションを用意しても喜ばれるかも知れません。

 

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 シューズラックにアクリルラッカーを塗って艶を出しました。

アクリルラッカーは普通のラッカーより上質で良い塗料です。

今回水性ウレタンを使わなかったのは以前に同じタイプの物をお作りしているお客さんだったので、以前と同じ塗料にしました。

今後は水性ウレタンに変えていくつもりです。

ところで話は変わりますが・・・最近の画像はiPhoneで撮っています。

iPadで画像の綺麗さに驚いたが・・・iPhoneも綺麗です。

チョイ撮りには良いですね!

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昨日塗って乾燥しておいたテーブルは完成しました。

結果から言って亜麻仁油+水性2液性硬質ウレタン仕上げは大成功でした。

一般的に塗装は2回塗りが仕上げですが、今回は3回塗りしました。

塗装の定着も思った以上に良さそうです。

3回も塗ったので半ツヤ消しですが艶が少し出ています、(三分つや消し程度)

ボイルド亜麻仁油を塗って1・2日だと問題が出たかも知れません。

乾燥を良くしてからウレタンをコーテイングする事をおすすめします。

今回は5日置きました・

2液性水性ウレタン塗装のデメリットは

・塗料が高価

・水性ウレタンは油性と違って上塗りのリードタイムが4・5時間と油性の倍以上時間を必要とします。

・リードタイムが長く、硬化剤入りなので都度、刷毛や入れ物をしっかり洗って置く必要があります。

・上塗りのペーパー掛けも、まだカリカリになっていないので直ぐに目詰りして少々面倒臭いです。

量産系には向かない塗料です。

良い点は

シンナーを使わない、刷毛塗りができる・・水性なので油性の着色料の上からコテバケで擦っても下地の着色料に影響を及ぼさない等、良い面も多く環境には良いと思う。

今回は大変良い勉強が出来ました。

 


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昨日は亜麻仁油仕上げの上にウレタンを塗り、4・5時間乾燥時間を置いて、その後#320のペーパー掛けをする工程を2回しました。

下塗り・中塗り

乾燥時間がかかるのでラッカーのようにスピディーではありませんが昨日の作業は上手く行きました。

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今日の朝は#400のペーパーを掛けて最終仕上げ塗りを重ねました。

合計3回塗り重ねました。

1回、2回とコーティングの滑らかさが増して行きます。

刷毛はコテバケを使いました。

亜麻仁油とのマッチングは白濁もなくうまくいきました。

乾燥して完成ですが明日、仕上がり具合を報告します。

そうそう、今日は定休日だったんだ・・・・昼ご飯で出かけますが扉製作の仕上げもあるので今日も仕事ですね。

 

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今日から11月・・・・朝から寒いんです。

この前まで半袖で暑い暑いといっていたかと思うと・・・・一気に冬の足音が聞こえて来る感じ。

今年は車のタイヤをスタッドレスにしないとイケないかも???

話は変わって、画像はウォルナットのテーブルに亜麻仁油を塗って乾燥しているところです。

もう、5日経っています。

今日、これから上に2液性の水性ウレタンを塗ります。

実はこの試み・・・初めてなのです。

一応、端材によるテスト塗りではウレタンが問題なく定着しています。

初の試みでもあることから失敗をしないように5日待ちました。

何故こんななことしているか??と言いますと・・

水性ウレタン仕様のご注文を受けたのですが・・・半ツヤウレタンを塗っただけではウォルナット特有の黒い発色が得られませんでした。

そこで亜麻仁油で発色させて、亜麻仁油が固まった後に水性のウレタンでトップコートすることにしたのですが、亜麻仁油が油性のため水性ウレタンが反発するリスクもあり通常はやりません。

でもこれに成功すれば、亜麻仁油仕上げのしっとりとしたソリッド板固有の味と、ウレタンの硬く、強い塗膜で保護することが可能となり両者の良いところを合わせ持つハイブリッドになります。

100%とは行きませんが水や輪染み、傷等から表面を保護できる事になりテーブル等には良いと思います。

ウレタンのグレードも最も強い2液性ウレタンで業務用にも絶えるものを選択しました。

完成後は、ご報告します。

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 譜面台の両サイドのミニテーブルを昨日、表面をペーパーで削って輪染み等の汚れを落として水性ウレタン塗装をしました。

塗膜テストのため手前が3回塗り、黒いメトロノームの乗っている方は2回塗りです。

ウレタン塗料は全つや消しで一見塗ってないみたいです。

でも・・コップ等をおくとオイルと違って滑ります。

手で触ると若干硬く、ツルツルした感じです。

素人目には塗装をすれば輪染み等は出来ないと思うかも知れませんが・・・ウレタンもラッカーも厳密には水を吸込みますので輪染みは出来にくいだけで、手入れが悪いと出来ます。

よく目にする白く丸い輪染みは、コップの底の水分が長時間接することで塗料に浸透して、塗料に包まれた水分が蒸発できない状態です。

この水分を蒸発できる状態にすれば輪染みは消えます。

さてコレが・・・数カ月後どうなってるでしょうか??また、報告します。

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画像は約2年程前に作ったギター用譜面台の脇に追加したminiテーブルです。

本体は柿渋塗装ですがテーブルはオイルナチュラル(亜麻仁油系)で、あえて何もメンテナンスをしないで毎日、氷入のコップやコーヒー等を置いて約一年間使用しました。

やはり輪染みは沢山出来ています。

オイル仕上げは木質を活かした塗装ですが、保護塗膜性能はウレタンやラッカー塗装には及びません。

但し、日常乾拭き、水拭きをマメにすれば表面にうっすら自然な艶が出来てきます。

そうすれば輪染みは出来にくくなります。

でも・・・・確かに面倒ではあります。

このミニテーブルの表面を削ってウレタン塗装をして塗膜の状態をテストしてみるつもりです。

さて!どうなるでしょうか?

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先日、ウレタン塗装のお話をしましたが、早速ウレタン仕上げの製品が出来上てきたので塗りました。

仕上げる製品はブラウンとナチュラル2点あります。

製品の初ウレタン仕上げはやはり、緊張します。

慎重に一度塗りをしました、2時間程乾燥させ(写真)ひっくり返して反対面を塗りました。

2,3時間置いて乾燥させると水性のため水分を吸って乾燥した面は目起き(サンダーで削った木目が立つこと)してザラザラになります。

その起きたザラつきを#320番程度のペーパーで軽く削ります。

わりと簡単にザラつきは無くなります。

水性塗料はここまでの工程がオイル塗装に比べ余分に時間がかかります。

この工程が済めば、乾燥した塗料が目を押さえるので、もう目起きは無くなります。

再度、裏表にウレタンを2度塗りするとザラつきは無くなり滑らかな表面になります。

そうすれば完成です。

今回の塗りには普通刷毛・ローラー刷毛・コテ刷毛の三種類を使いました。

一番良かったのはコテ刷毛です。

ガン吹きはなれているのですが塗料が飛散するため今後は極力使わないようにします。

ウレタンは全つや消しですので塗ってないような表面に仕上がりました。

なかなか良い感じです。

作業手間はオイルに比べかかるが臭いも無いので体には良さそう。

今度は、つや消しの度合いを3分・5分・7分艶とテストして見るつもりです。

余談ですが、つや消し塗料と艶あり塗料の違いは基本となる艶あり塗料に光を乱反射させる微粒子粉が入っているか、いないかで決まります。

その微粒子粉が多いと全つや消し、量が半分だと5分つや消しとなります。 

昨日、早速にも次のウレタン仕上げの製品も注文が入りました。

 木材製家具の良さを考えた時

1,質感

2,剛性と軽さ

この二点の特徴は、まだ合板は追いつけないでいます。

木材の質感を最大限に引き出す塗装は染み込ませて固めるオイル塗装が一番良いと思います。

オイルは木材の経年変化に応じてその質感の良さを出してくれます。

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亜麻仁油等は年月で黄変することで木材の変色をより綺麗に色ずけるのです。

但し、保護塗膜の性能から考えると汚れ防止程度で弱い、そもそも木材の良い質感をビニール的なもので覆うのでなく木材をむき出しにしてその質感を楽しむものなのです。

木材は人が使って、つく傷なども経年変化と同じようなレベルで味として見ます。

ですから少しの傷でガッカリしなくていいのです、もっと自由奔放に扱われるべきと考えています。

コレに対して合板系は

いつまでも同じ質感で木材に比べ、新品の状態が長持ちします。

どうしても傷が気になる方は木材は避けて合板系のほうが良いかもしれません。

但し、プリントが欠けたり経年でボンドが剥がれたりするとどうしようもなく見難くなることもあります。

私がネット通販に着手した時は、シックハウスやホルムアルデヒド・・・などといった言葉が流行語のように飛び交っていました。

元々パイン系のソリッド板で製品づくりをしていたのでオイルには明るく、すんなりオイル、WAXと言った仕上げにしていました。

しかし、最近はホルムアルデヒド・・などの言葉はトーンが落ちて以前ほど神経質に言わなくなったように感じます、代わりにより実用的で扱いやすい物も市場は求めているようにも思います。

画像は水性ウレタン塗料です。

最近は塗料もかなり進化しています。

先日、撮影用ステージの上塗りで使用しましたが・・・なかなか良い。

テストでウチで使うものに塗ってみたところ、全つや消しなのでウレタン特有のピカピカ感が無く、自然な感じに近いし、シンナー等の溶剤を使わないので環境にも優しいのです。

これからはテーブルトップ・・・等の保護塗膜を希望される方には使っても良いと思います。

私は元々パイン材には肉薄で硬いラッカー塗装が良いと考えていました、但しシンナー等の溶剤を使うので最近は影を潜めています。

この他にも肉薄で硬いセラックニス(ギター等によく使う)も面白い。

セラックニスはメタノールでは解けるが、シンナーでは解けない。 

これからはオイルだけでなく、視野を広げて塗装について柔軟に考えてみたいと思います。

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 昨日のシューズラックのラッカー塗装をやりました。

塗り方には完成品で塗装する時と組み立て前のパーツで塗装する時とあります。

今回はコンビ色のため完成品でガン吹きしました。

塗って一時間置く、を3回繰り返しました。

このラッカーは車用の艶ありで比較的肉厚塗装です。

と言いますのもドロの付いた靴でも掃除がしやすい塗装をご希望でしたので上等の塗料を使いました。

私はウレタンよりパイン材にはラッカー塗装が合うと思っています。

今日は津山市役所から固定資産税の課税調査に3人ほどで来られました。

ゴミもまともに収集に来ないのに税金だけはキッチリしてるんですね!

塗装の乾燥

 

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二階の塗装後の乾燥の様子です。

 

オイル塗装の指触乾燥は約1日ですがラッカーのようにカリカリのなるのでは無く柔らかく、少し粘りも残ります。

約5日~8日空気にさらして出荷していますが、貯まるとこんな状態です。

10件分くらいあるかな・・・・

今日も作るので、来週は出荷が忙しそう。

 

 

セラックニス

 

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コレはセラックニスのサンプルです。

 

塗料屋さんが持ってきてくれました。

なんでも貝殻虫が分泌する樹脂状のものを精製したもので自然塗料100%で、古くから塗料に使われているそうです。

特徴は速乾で塗膜が薄く硬いことからギターやバイオリン等の楽器によく使われています。

40°以上の高温になると溶け出すことからテーブルやイスといったものには向かないのですが、本棚や箱物系には良いのでは無いかと思います。

もちろんシックハウス等には良いと思います。

一度、試すためにサンプルを頂いたのですが、試した結果は後日紹介します。

BeesWAX(蜜蝋)

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このWAXはデンマークで買ったもの40†50度くらいに暖めると水のような状態になる、広い面積を塗る場合は楽です。

亜麻仁油仕上げを施したバーチ(白樺)材のチェスト

仕上げに塗りました。
細かな凸凹を埋めて嫌味のない自然な艶がいい。

 
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塗って拭き取ってるところ

柔らかいうちに拭き跡をとっておかないとムラになる。

ラッカー塗装

 

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久しぶりにラッカー塗装をした。

 

普通はオイル仕上げのみをやっているが色合せの為、ラッカー塗装となった。

以前に作っておいた簡易塗装用フェンスは役に立った。

乾燥すると色は変わるしラッカーの量でも同じ色を塗っても変わってしまうのでやはり、色を合わせるのは難しい。

 

よく塗料やベニア板・・などにF☆☆☆☆マークが付けられてりますね。
最近、お客さんから聞かれることも多くなっていますので現時点での聞きかじったことを要点を絞って書いてみます。

国土交通省はシックハウス症候群対策として、「建築基準法等の一部改定案」を平成14年7月5日に法案で成立させ、平成15年7月施行F☆†F☆☆☆☆までのマークをつけてホルムアルデヒドの放散量を示すマークとして使われています。

確かに10年前以前ですと新築の家や新しい家具などはツンとした臭がして目にしみる事がありましたが、ここ数年前からはあまり感じなくなっていることに気付きます。

このツンとした臭いは塗料や接着剤が乾燥硬化する過程で空気中に放出されるもので人によっては有害となる事もあります。(ホルムアルデヒドやそれ以外の物質も多く含まれる)
数年前までは塗料を薄める溶剤(シンナーなど)に含まれるトルエン、キシレン・・といった物質が取りざたされていましたがそういったものは現在はほとんど使用されていないようです。
それに変わり合成樹脂塗料や接着剤を作るときに使うホルマリン(液体)が問題視されています。
このホルマリンが蒸発し気体になったものがホルムアルデヒドと言われています。
塗料などが完全に硬化すると気体の発生はなくなりますが塗料は空気との化学反応(酸化重合)で固まるので1日もすれば見た目には乾燥硬化していますが完全に硬化するには数ヶ月かかります、その間微量の気体が発生しているようです。
また、一旦固まってもホルマリンなどはは水に溶けやす性質があるため蒸れたりした時にまた発生する場合もあるようです。
このホルムアルデヒドの発生を極力抑えたものが「F☆☆☆☆」と言うわけです。
但し、0と言うわけだはありません、ホルムアルデヒドと人体の及ぼす害については疑わしい段階(個人差により)で完全に解明されている訳ではなく研究中だそうです。

ただ最近はなんにでもF☆☆☆☆を付ける傾向があり「ほんまかいな?」と思うようなものもある。

F☆☆☆☆は合成樹脂に対して使われているもので自然塗料には適用されていません
F☆☆☆☆=安全と思い込むのは???
じゃ!自然塗料はと言うとホルマリンは使ってないけど「漆」のようにカブれる物もあるし????
でも古くから木材塗装に使われてきています。

気になるのは最近では何でも数値に置き換える傾向があり、数値だけで判断出来ないことのほうがはるかに多いのに数値に頼りすぎてはいないのかな†と感じることがある。
数値に頼ると業者はそれを逆手にとり利用することが多々見受けられる。
また過度に数値や情報ばかりをあてにしていると思い込みから脳がアレルギーを引き起こさせるのではないかと心配してしまいます。
とは言うものの安全にこしたことはありません。

結論から言うと現在の家具系統に使われる塗装で
自然塗料(亜麻仁油、桐油、ひまわり油、大豆油・・・・など)乾性油(固まる油)やWAX材で蜜蝋、カルナバ蝋・・などを使用したオスモカラー、オウロ・・など
またF☆☆☆☆製品などは比較的安全性を考えられていると言えます。
でもこうしたのを使用しているからと言って合板を多用しているのであれば隠れ蓑としか思えない。

自然木で作り自然塗料を使用していれば現時点では最もシックハウス症に配慮されていると思います。
但し0ではありません、木の香りも人によってはアレルギーをもたらす場合もあります。

私が自然塗料を使う一番の理由は木が持つ自然の風合いを上手く出してくれるからです。

 

家具塗装について

 

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家具の塗装は数ある工程の中でも最も難しい工程の一つです。

 

プリント合板の家具が一般市場でもてはやされる要因はこの塗装工程を省けることと言ってもいいでしょう。

まず、最初に知っておくことは塗装形態の2種類あるということ。

画像は板の断面です。

A、は浸透型塗装と言って塗料を木に染み込ませ表面直下に塗装皮膜を作るタイプ(オイル仕上げ、ワニス・・など)

B、浸透型と異なり木材表面の上に樹脂皮膜を乗せて木を塗料で包むように皮膜を作るタイプ。(ウレタン、ラッカー、・・・など)

どちらも長所、短所がありますがムク材の場合は木の触感が壊されないA浸透型が多く用いられます。

そもそもなぜ木材に塗装が必要かと言うと

理由は汚れ、キズ防止、美観、防水・・等がありますが、それとは別の大きな目的があります。
それは含有水分を安定させるためです、水分を安定させることで自然木特有の反り、ねじれ、割れなどの現象を抑える働きがあります、木材全体を塗幕で包むことで内部の含有水分が月日を経て平均化され安定します。

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----作者紹介----


三谷 正昭
1953年3月大阪生まれ
-職業-
本棚、家具等の デザインと製作販売
㈱ONE&ALL代表
-好きなこと-
魚釣り、歩くこと、サイクリング、 仕事
-得意なこと-
壁面にピッタリの本棚やキャビネット作り
-ごあいさつ-
家具作り・身近な出来事を通して「ふっ!]と感じたことを勝手気ままに綴っています。

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『岡山移転から

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